ケータイサイトの保守でチェックすべき8つのこと
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ケータイサイトは、PCサイトと違い、作ったら放置しっぱなしというわけにはいきません。

もちろん、PCサイトも放置でよいわけではありませんが、ケータイサイトの方がマメな情報収集が必要になることは確かです。

今回は「ケータイサイトの保守でチェックすべき8つのこと」と題して、色々と厄介なケータイサイトのメンテナンスについてまとめてみました。

 

1. キャリアのIPアドレス帯域が変更になっていないか

最も手間で、更新を忘れると大変なことになるのがこちらです。

ケータイサイトはケータイ以外からのアクセスを拒否するため、IPアドレスによる制限をかけることが多いです。
キャリアのIPアドレスは、結構頻繁に変わっていきますし、更新を行わないと接続できなくなるユーザが出てくるため、必ず定期的なチェックが必要になります。

当ブログでもIPアドレス情報を追いかけており、こちらのページから参照することができます。
→ ケータイキャリア・クローラIPアドレス

また、主要キャリアのIPアドレスに変更があった場合は、記事として取り上げるようにしていますので、参考にしてください。

 

2. 検索エンジンのクローラが来ているか

こちらも1に付随してくる問題です。
IPアドレスによる制限をかけてしまうと、検索エンジンのクローラのアクセスまで遮断してしまうことになりますので、必ずチェックする必要があります。

またIPアドレス情報だけではなく、ユーザエージェントが変わったり、新しい検索エンジンが増えたりすることもありますので、定期的に情報収集したほうがよいでしょう。

ログからチェックすることが一般的ですが、Googleなどの場合は、サイトマップを設置し、ウェブマスターツールなどを使うことで、クローラが来ているかどうかを管理画面上から確かめることができます。

 

3. 新しいユーザエージェントが増えていないか

ケータイサイトで必ずと言ってもいいほど使われるのが、キャリアや機種による振り分け処理です。

主にユーザエージェントを使って判定することになるのですが、新機種の発売によって、稀に機種の判定のルールが変更になることがありますので注意が必要です。

わかりやすい例としては、2006年に行われたVodafoneからSoftBankへの変更などが挙げられます。

 

4. メールアドレスのドメインが増えていないか

メールアドレスのドメインも結構追加があるので注意が必要です。
最近では2009年1月に追加された「@willcom.com」や、2008年3月に追加された「@disney.ne.jp」、「@emnet.ne.jp」などがあります。

 

5. 利用しているライブラリがバージョンアップしていないか

例えば「PEAR Net_UserAgent_Mobile」「HTTP::MobileAgent」「jpmobile」などのライブラリを機種判定に使っていたり、絵文字ライブラリなどを利用している場合は、バージョンアップされていないか定期的なチェックが必要です。

 

6. FlashLite対応、非対応、対応バージョンのチェック

最近発売される端末は、ほぼFlashLite対応端末ですので、対応・非対応は以前に比べそれほど気にしなくても大丈夫になりました。

バージョンによってswfを出し分けている場合は、新端末のFlash搭載バージョンのチェックも必要になります。

 

7. 新しい技術、規格のチェック

ケータイ業界の動きは速いです。
新しい技術や規格が発表されていないか、定期的にキャリアの技術情報ページでチェックする必要があります。

この辺りを参照すると良いでしょう。
→ DoCoMo 作ろうiモードコンテンツ [nttdocomo.co.jp]
→ KDDI au EZfactory [au.kddi.com]
→ SoftBank Mobile Creation [mb.softbank.jp]

またどのキャリアもRSSでの配信を行っていますので、それを購読するのも良いかもしれません。

 

8. 新機種情報のチェック

前述の多くに関連してきますが、何か変更が起こるのは新機種が発表/発売されたタイミングが多いです。
新機種の情報は常に追っていくようにしていきましょう。

また当然のことながら、機種情報をデータベースに入れて利用している場合などは、新機種発売の度にメンテナンスが必要になります。

 

いかがでしょうか、他にも何かありましたらご指摘をお願いします。

 

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