ドコモの送信ドメイン認証への対応について
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旧コンテンツにも載せましたが、
施行日の2007/11/1が近づいてきましたので、改めて掲載します。

送信ドメイン認証とは何なのか?

9/11にドコモの公式サイトにとある記事が掲載されました。
→ iモードメールにおける迷惑メール対策機能の拡充について [nttdocomo.co.jp]
→ 送信ドメイン認証(Sender ID/SPF)について [nttdocomo.co.jp]

2007年11月1日より、迷惑メール(なりすましメール)への対策として、送信ドメイン認証(Sender ID/SPF)を導入するとのことです。

・Sender IDとは? e-Wordsより抜粋

メールの送信元アドレスの偽装を防止する技術の標準仕様。
普及すれば、無差別に大量に送られる広告メール(SPAMメール)の
抑止につながるとして期待されている。
現在、IETFが標準化に向けた作業を進めている。

要は迷惑メール対策が強化されたということらしいが?

対応しないとどうなるのか?

ドコモケータイユーザは、メール設定の迷惑メール対策設定画面で、なりすましメールを

  1. 「存在するドメインからのみ受信」
  2. 「全て拒否する」
  3. 「拒否しない」

の3つの設定が選択できるようになります。

まともなサービスを行っているのであれば、「2」に該当することはないでしょうから、
このうち利用ユーザが「3」を選択していた場合に、送信側で適切な設定をしていないとメールが届かなくなってしまうということになります。

対策方法1 DNSを自分で管理している場合

ではどうすればよいのか、ということですが、
DNSを自分で管理している場合は、DNSの設定を変更してTXTレコードを足してやる必要がでてきます。

Sender IDの設定については、こちらのサイトがとても参考になります。
→ @IT:Sender ID:送信者側の設定作業 [atmarkit.co.jp]

また、英語ですがウィザード方式でも、サンプルレコードを作ることが可能です。
→ SPF Wizard [pobox.com]

具体的には次のような設定で大丈夫のようです。(BINDを使っている場合の例)

example.jp. IN TXT "v=spf1 +ip4:xxx.xxx.xxx.xxx/xx ~all"

「example.jp.」の部分にはメール送信元となるドメインを、
「xxx.xxx.xxx.xxx/xx」の部分にはサーバのIPアドレス範囲を記載します。

設定には色々な方法があるので、詳しくは前述の@ITのサイトを参考にすると良いと思います。

対策方法2 レンタルサーバなどを利用している場合

DNSを管理していない場合、自分では対策のしようがありません。
管理者やサポートに問い合わせてみましょう。

記事冒頭で上げたドコモ公式サイトの記事のURLを貼り付けて質問すれば、やり取りもスムーズに行くと思われます。
筆者もその方式でいつも利用している業者に問い合わせたところ、快く設定して貰えました。

きちんと対策されたかどうかの検証

linuxの場合は次のコマンドで確認できます。

$ dig example.jp TXT
~略~
;; ANSWER SECTION:
example.jp.  86400  IN  TXT  "v=spf1 +ip4:xxx.xxx.xxx.xxx/xx ~all"
~略~

コマンドを打つ環境がない場合は、こちらのサイトからも確認ができるようです。
→ Sender ID Framework SPF Record Wizard [microsoft.com]

このサイトはMicrosoftが提供するSPFレコード作成ウィザードなのですが、
1ページ目にドメインを入力すると、2ページ目で設定されたSPFレコードが表示されます。

しかしながら上記のどちらもレコードがセットされていることは確認できますが、
それが正しく動作するかどうかはわかりません。

メールサーバを構築できる環境にある人は、
次の記事を参考にSenderIDによる認証が必要なメールサーバを構築し、
テスト送信してみると良いかもしれません。
→ @IT: Sender ID:受信者側の設定作業 [atmarkit.co.jp]

ですが、それがドコモの利用する規格・設定と全く同一という保証はないので、
最終的には11/1を待ってドコモ実機での確認をするしかないでしょう。

まとめ

  • サーバからドコモのケータイにメールを送信している場合は設定が必要。
  • 設定しないとメールが届かなくなるユーザが出てくる可能性がある。
  • DNSを自分で管理している場合は、TXTレコードを追加しよう。
  • レンタルサーバを利用している場合は、サポートに相談しよう。
  • 11/1になったら実機で動作確認してみよう。

 

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