ブックレビュー: 勝手サイト – 先駆者が明かすケータイビジネスの新機軸
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新年最初の記事は、お正月に読んだ本のレビューからです。

「勝手サイト – 先駆者が明かすケータイビジネスの新機軸」 石野純也著

本書は、あの「モバゲータウンがすごい理由 ~オジサンにはわからない、ケータイ・コンテンツ成功の秘けつ~」の著者である、石野純也氏の本です。

携帯向けコンテンツの世界は、一昔前までは電話会社のメニューに登録してもらい、課金代行までしてもらう「公式サイト」が一般的でした。
しかし近頃は、Googleやヤフーをはじめとする検索エンジンの普及などにより、PCと同じように各々が自由にサイトを立ち上げる「勝手サイト」が台頭してきています。

現在人気のある勝手サイトが、どのようなサービスを行い、どのようにしてユーザを集めてきたか、またそのビジネスモデルについても解説されています。

目次
第1章 勝手サイトのチャンスが広がるケータイ・コンテンツ市場
第2章 勝手サイトを支える広告市場
第3章 ケータイカルチャーの流れを読み拡大するコミュニティ
第4章 「ケータイならでは」を活かした勝手サイト
第5章 「位置情報」を価値に換えたロケーションバリュー
第6章 黎明期のケータイ動画にビッグバンは起こるか?
第7章 勝手サイトが作り出すケータイ・コンテンツのスタンダード

本著はどちらかというと、ケータイでコンテンツを見ることがあまり無いようなオジサン向けの本かもしれません。
オジサンとまではいかないまでも、20台後半~のPC世代の方は、この本で紹介されているようなサービスを利用したことがない方も多いと思います。
そのような方達には、業界のトレンドがどうなっているのかを把握できるこの本は、十二分に役に立つでしょう。
逆に日常的にケータイを使って、サイトを巡回しているような方にとっても、「このサイトはこうやって儲けていたんだ」的な、新たな発見があると思います。

なお残念ながら本著は、前著である「モバゲータウンがすごい理由」と重なってしまっている内容も結構あるのですが、半年後に出ている分、より新しい情報を取り入れているようです。

ケータイ向けのプログラムを書く仕事はしているものの、もっぱらPCのみを利用し、実はあまり他のサイトを見ていない、という方は結構多いと思います。
そんな方は現状を把握するという意味で、ぜひ一読してみてはいかがでしょうか。

 

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