ブックレビュー: Flash Liteで作る携帯コンテンツ実践教科書
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著者の岡田さんからご献本いただきました。ありがとうございます。

早速読ませていただきましたので、レビューを書かせていただきたいと思います。

 

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本書「Flash Liteで作る携帯コンテンツ実践教科書」は、ケータイコンテンツで使うFlashLiteの制作を、実践的な実例を交えながら紹介しているチュートリアル集的な本です。

著者は、東條 雅樹氏、岡田 昇三氏、よしだ ゆたか氏、3名の共著となっているようです。

 

目次は次のようになっています。

Introduction 携帯Flashの作り方の基本
Chapter 1 待ち受けスライドショーを作る~基本的なコンテンツの制作
Chapter 2 デジタル時計を作る
Chapter 3 アナログ時計を作る
Chapter 4 おみくじを作る
Chapter 5 サウンド付きまるばつコンテンツを作る
Chapter 6 携帯サイト(縦長メニュー)を作る
Chapter 7 もぐらたたきゲームを作る
Chapter 8 神経衰弱を作る
Chapter 9 携帯コンテンツの動作のテスト
Chapter 10 キャリアごとのFlashLiteの仕様
Chapter 11 制作効率化のTipsとトラブルシューティング

 

ご覧の通りサンプルとその制作方法の説明が盛りだくさんで、理論よりも実際に作りながら学べる実線的なつくりになっています。

その分、Introductionは用意されているものの、説明は割と短めですし、Flashやケータイの基礎については、ある程度理解している人を対象としているようですので、必要に応じて他の書籍とあわせて読み進めるとよいでしょう。

おそらく「PCでFlash制作を行ったことがあるが、ケータイ用FlashLiteの勝手がわからない」という読者がメインターゲットなのではないでしょうか。

 

Chapter1~9の多数のサンプル解説やスクリプティング例も、もちろん有用なのですが、特に便利だなと感じたのはChapter 10以降です。

「Chapter 10 キャリアごとのFlashLiteの仕様」では、各キャリアとFlashLiteバージョンごとの仕様が一覧表となって掲載されています。
FlashLiteの仕様は、あちこちにのサイトに分散されていたり、抜けている情報があったりで、このようにまとまった情報を手に入れるのは大変です。
このように数ページに凝縮された情報を見ることができるのはうれしいですね。

 

次の「Chapter 11 制作効率化のTipsとトラブルシューティング」は、さらに嬉しい内容となっています。
ケータイ向けのFlashLiteをはじめて作成した場合に陥りやすいワナや、ぶつかりがちな壁、便利なTipsやコツが数ページにわたってビッシリとまとめられています。
おそらくPCからケータイに入ってきた制作者が一番知りたい情報はコレなのではないでしょうか。

 

共著ということもあるせいか、サンプルの解説に若干重複したような内容があるものの、実例を通してケータイ向けFlashを学びたいという方にはぴったりの本だと思います。
FlashLiteを解説した本はまだあまり数がありませんし、これは貴重な一冊となりそうです。

 

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2 Responses to “ブックレビュー: Flash Liteで作る携帯コンテンツ実践教科書”

  1. […] のを見かけて書店で購入してみました。   参考: ke-tai.org – Blog Archive – ブックレビュー: Flash Liteで作る携帯コンテンツ実践教科書 http://ke-tai.org/blog/2009/07/27/reviewflashkyokasho/     […]

  2. […] ■ブックレビュー: Flash Liteで作る携帯コンテンツ実践教科書 http://ke-tai.org/blog/2009/07/27/reviewflashkyokasho/ matsuiさん、ありがとうございます!!! […]

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