ブックレビュー:「ケータイ白書2009」 – モバイルビジネスの今がわかる一冊
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「ケータイ白書」の2009年版が出ましたのでレビューを書きたいと思います。

→ Amazon ケータイ白書 2009 (CDROM付) [amazon.co.jp]

 

「ケータイ白書」は2005年から、1年に1回発売されている本です。

毎年のケータイ業界の動向を、様々な角度から分析し、豊富なグラフや図表とともにまとめてあります。

ケータイサイトを運営している方はマーケティング面での分析やサイトの方向性の決定に、営業の方はケータイサイト提案のプレゼン資料として活用できます。
(CD-ROMも同梱されているため、資料への転載も容易です)

また、デコメやGPSなどの機能ごとの普及率・利用率などの情報もあり、技術者の方にもコンテンツ制作時の指針として役に立つと思います。
巻末付録には、国内で販売された675機種のスペック表も掲載されています。

 

章構成としては、

  • 第1部 個人利用動向
  • 第2部 企業利用動向
  • 第3部 ビジネス動向
  • 第4部 通信事業者動向
  • 第5部 端末・技術動向
  • 第6部 社会動向
  • 第7部 海外動向

のようになっており、各利用層ごとに動向が分析され、ケータイ業界の今がわかる作りになっています。

※詳細な目次はこちらにあります。

→ impress Direct ケータイ白書2009 [direct.ips.co.jp]

 

今年の目玉としては、ケータイの通信速度がまとめてあることで、日本のケータイの平均スピードは「302kbps」とのことでした。
こちらの計測サイトを利用したデータのようです。

→ impress R&D 携帯電話のダウンロード速度を計測する「モバイルスピード調査」開始 [www.impressrd.jp]

また、紙面に掲載できなかった全端末の速度情報PDFは、こちらから申請することで取得できるようです。

→ リサーチForum モバイルスピード調査 端末別データをご提供 [r.impressrd.jp]

 

このように持っていて損のない一冊ではあるのですが、唯一問題となるのは価格です。
なんと「税込7,140円」と、かなりのお値段となっています。

他の技術書2冊分以上なので、ちょっと考えてしまうところだと思うのですが、お仕事としてケータイをやっている方であれば十分に元が取れると思います。

モバイル業界で働いている方はぜひ購入してみてはいかがでしょうか。

 

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