本日提供が開始された「iモードID」機能を早速試してみました
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2008/3/31 月曜日 matsui Posted in DoCoMo, ニュース 5 Comments »

本日、2008年3月31日から、ドコモのiモードID通知機能がスタートとなりました。
iモードIDとは、契約ユーザ毎に一意となる番号で、個人の識別に使えるため、例えばログインなどの機能に利用できます。

従来までも端末IDの取得はできていたのですが、認証の度にダイアログが出るため、利用者にとっても開発者にとっても、やや不便な作りとなっていました。
ですので、今回のこの機能は待ちに待った機能となります。

そんなiモードIDを早速試してみました。
まず、公式サイトの情報はこちらになります。

→ NTT DoCoMo 重要なお知らせ 『iモードID』の提供開始について [nttdocomo.co.jp]

→ NTT DoCoMo 作ろうiモードコンテンツ iモードセンタの各種情報 iモードIDについて [nttdocomo.co.jp]

 

URLに「guid=ON」というパラメータを付けてあげると、拡張ヘッダにiモードIDが付く、という仕様のようです。

ひとまずPHPでは次の方法で取得できることを確認しました。(Perlでは$ENVで取れるようです)

echo $_SERVER['HTTP_X_DCMGUID'];

取得できるのは、7文字の英数字([0-9A-Za-z]{7})の文字列とのことです。

 

ただし、この機能を利用するには、利用者が通知を許可している必要があります。(ただしデフォルトは通知するとなっています)
確認してみたところ、iモードメニュー内にメニューが増えていました。

080331-102321.jpg
iモードID通知設定というメニューが増えています

080331-102355.jpg
デフォルトは「通知する」です

080331-102410.jpg
注意書きはこのような感じです

GETやPOSTのパラメタに値を付けなくてはいけないため、他キャリアと比べると少し面倒な仕様ですが、それでも以前に比べれば遙かに楽になりますね。
ライブラリやサイトの修正など、開発者はしばらく忙しくなりそうです。

 

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イーモバイルの音声サービスがスタート
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2008/3/28 金曜日 matsui Posted in ニュース No Comments »

本日、2008年3月28日からイー・モバイルの音声サービスがスタートしました。
爆破予告 [itmedia.co.jp] もあったようですが、何事もなくサービスインとなったようです。

→ イー・モバイル(公式) 電話サービス [emobile.jp]

→ IT Media +D Mobile イー・モバイルが音声サービス開始「3大キャリアの古い慣習を打ち破る」と千本会長 [itmedia.co.jp]

→ IT Media +D Mobile イー・モバイルの音声端末発売 – 「H11T」は1円から [itmedia.co.jp]

 

スマートフォンのEMONSTER(S11HT)は良いとしても、音声端末のH11Tは、ほぼごく普通のケータイのため、アクセスがあった場合はケータイ向けサイトに振り分けてやる必要があります。

ユーザエージェントは、「emobile/1.0.0 (H11T; like Gecko; Wireless) NetFront/3.4」
メールアドレスは、「xxx@emnet.ne.jp」
接続元IPアドレスは、「117.55.1.224/27」(2008/03/28現在)

です。
プログラムの修正がまだの方はお忘れなくどうぞ。

 

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3キャリア対応の新ケータイエミュレータ「P1 Emulator」と実機を比較してみました
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2008/3/25 火曜日 matsui Posted in ニュース 3 Comments »

札幌のNetFarm社が2008年3月25日付けで、3キャリアに対応するオールインワンエミュレータ「P1 Emulator」をリリースしたとのことなので、早速試してみました。

→ NetFarm ケータイマルチキャリア高機能テスター – P1エミュレータ [netfarm.ne.jp]

→ memokami::創造は組み合わせから 約500機種の携帯端末を網羅するケータイテストエミューレーター「P1 Emulator」を使ってみました [seesaa.net]

 

Windowsのインストーラー形式で配布されており、2000, XP, Vistaの32bit版に対応しているとのことです。
インストールの途中で、ライセンスキーの入力を求められますが、サイト上で登録を行うことで30日間無料のライセンスキーを貰うことができます。

p1emu_01.png

起動後の画面は次のようになっています。

p1emu_02.png

右にケータイ画面、左に詳細情報が表示されます。
プルダウンメニューを使って端末を変更できます。
リリース時点で502端末が登録されているようです。
世代やメーカー別などで分類されておりわかりやすいです。

p1emu_03.png

左の詳細情報は、ファイルサイズや文字コードを表示する「プロパティ」、DOMツリーを表示する「DOM」、リンク画面を一覧で表示できる「リンク」、HTML文法に間違いを確認できる「エラー」などかなり多機能です。
中でもHTTPヘッダ部のやり取りが見れる「HTTPログ」は便利そうな機能です。

p1emu_04.png

 

さて、気になる端末の再現度をチェックしてみましょう。
次のようなややいい加減なHTMLを作成し、3キャリアでテストしてみました。
→ test.html [ke-tai.org]

まずドコモのP905iです。

実機 エミュ
p1emu_p905i.jpg p1emu_p905i_emu.png

まずtdにheightを設定しているため、縦位置の解釈が違っており、テーブル内での文字位置が違いますね。
また入力フォームやボタンが表示されないのはなぜなのでしょう?

続いてauのW31Kでテストです。

実機 エミュ
p1emu_w31k.jpg p1emu_w31k_emu.png

今度はテキストエリアが表示されました。
submitボタンにvalueをつけていないため、違うボタン名となっていますが、これはしょうがないかもしれないですね。
ですが、テーブルの幅は再現されていませんし、au端末の特徴であるpタグの解釈(前後に空行が入らない)や、formタグの解釈(改行されない)が再現されていません。
これは少し残念です。

最後はソフトバンクの705SHです。

実機 エミュ
p1emu_705sh.jpg p1emu_705sh_emu.png

こちらもやっぱりテーブルの高さ、幅ともに反映されていないようです。
またエミュ側はW31Kと表示が同じように見えます。はたして書き分けは行われているのでしょうか?

 

感想としては、全部機種に対応するのは無理にしても、もう少しがんばって欲しいなというのが正直なところです。
しかしながら、まだベータ版ということもありますし、今後の発展に期待できそうです。
サイトには今のところ値段等は書いてありませんでしたが、30日のライセンスが切れたあとにどうなるのかも注目ですね。

 

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ドコモ、携帯電話用OSとしてAndroidを採用の方向へ?
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2008/3/24 月曜日 matsui Posted in DoCoMo, ニュース No Comments »

NTTドコモが、「2010年までに携帯電話端末の基本設計を抜本的に変更する」という方針を明らかにしたそうです。
その中で新OSとして、あのGoogleの「Android」を採用する方向とのニュースが出ています。

→ 読売新聞 ドコモ携帯、基本ソフトの設計簡素化へ [yomiuri.co.jp]

→ 読売新聞  ドコモ携帯設計変更、背景に「ガラパゴス現象」 [yomiuri.co.jp]

→ GAIGAZINE NTTドコモが携帯電話の基本設計を抜本的に変更、OSにGoogleの「Android」を採用へ [gigazine.net]

→ Slashdot Japan  NTTドコモ、Androidを採用し、携帯電話向けOS設計の簡素化を計画 [slashdot.jp]

 

現在OSに統合されているiモードやおサイフケータイなどの機能を分離し、OSの簡素化・共通化を行う狙いのようです。
これにより、低コストで海外向けの端末の開発・量産が容易になるとのことです。

もしこのニュースが本当ならば、日本のケータイOSの大部分をGoogleが握ることになるでしょう。
今後ゲームなどのアプリもAndroid向けに作っていくことになると思いますので、開発者としても外せない技術になりそうです。

なお、他のソースも探したのですが、今のところ読売以外の情報元は見つかりませんでした。
なので情報の信頼度は不明です。続報を待ちましょう。

 

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モバゲータウンの基盤モジュールがオープンソース化
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2008/3/21 金曜日 matsui Posted in ニュース No Comments »

なんと、あのモバゲータウンの基盤モジュールがオープンソース化されるらしいです。

→ CodeZine  モバゲータウン基盤モジュール、オープンソース化へ [codezine.jp]

→ YAPC::ASIA (仮題) モバゲータウン基盤モジュールオープンソース化と解説 [yapcasia.org]

 

モバゲー開発元のDeNAは、5月15日, 16日の「YAPC::Asia 2008」開催までにモバゲータウンで利用している基盤モジュールをオープンソース化するとのことです。

オープンソース化が予定されているのは次の機能で、YAPC::Asia 2008でこれらのモジュールについて解説するとのことです。

  • MVCのコントローラ
  • XSによる高速テンプレートエンジン
  • ケータイ絵文字変換
  • ケータイ端末認識/認証
  • ケータイキャリア向け高速メール送信サーバ
  • 上記のサンプルアプリケーション(tiny モバゲー?)

既に十分すぎるほどの実績があるモバゲーのシステムがオープンソース化されれば、あっという間にデファクトスタンダードになりそうですね。
これらのモジュールはPerlで出来ていると思われますので、PHP使いには悲しいところです。

 

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