2010/5/13 木曜日 Posted in ブックレビュー | 1 Comment »
著者の一人であるtmty.jpの富田さんからご献本いただきました。 ありがとうございます。 4月末頃に戴いていたのですが、GWなどの関係もありタイミングを外してしまいました。 すっかり遅くなってしまいましたが、レビュー記事を書かせていただきたいと思います。 → Amazon Ruby on Rails携帯サイト開発技法 [amazon.co.jp] 本書「Ruby on Rails携帯サイト開発技法」は、その名の通りRuby on Railsを使って携帯サイトを開発するための解説書で、伊藤祐策氏、富田陽介氏、三上喜之氏、3人の共著となっています。 目次は次の通りです。 第1章 携帯サイト開発の準備 第2章 Ruby on Rails+jpmobileによる携帯サイト入門 第3章 携帯サイトにおける文字と絵文字の扱い 第4章 位置情報の活用 第5章 メールを利用したアプリケーション 第6章 HTMLメールを利用したアプリケーション 第7章 Flash Liteを利用したアプリケーション 第8章 jpmobileを使ったセッション管理と携帯サイト 第9章 外部モジュールに頼らない携帯サイトの実装 jpmobileを使った携帯サイトの構築を軸に、絵文字や位置情報、メールやFlash Liteなど携帯サイト開発に必要な事柄が網羅されています。 逆に機種やキャリアなどに依存したtipsや、3キャリア対応テクニックの類にはあまり触れられていないようで、あくまでそのあたりはライブラリに任せて、プログラムに関する内容をしっかりと解説していくというスタンスのようです。 7章ではFlash Liteの動的生成など、他書ではあまり触れられていない内容についても解説されており、実践的な内容だといえると思います。 私が一番興味を引かれたのが9章で、「外部モジュールに頼らない携帯サイトの実装(jpmobileを使わない選択)」と題して、jpmobileに依存しない形で、携帯サイトを実装するテクニックが紹介されています。 タイトルから想像していた内容と違い、このような章があることはある意味驚きだったのですが、中を見てみるとかなり濃い内容になっており面白いです。 携帯向けライブラリの中身がどのように実装されているかに興味のある方は必見だと思います。 jpmobileをどんどん活用して楽をしたいという初心者の方にとっても、携帯向けライブラリの中身でどのような処理が行われているか知りたいという上級者の方にとっても、どちらにも役立ち、かつステップアップしながら読んでいける良い本だと思います。 Ruby使いの方はぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。 関連: ブックレビュー:モバイルデザインアーカイブの本。Ver.2.0 ブックレビュー:「ケータイ白書2010」 – プレゼン資料や企画書の作成に欠かせない一冊 ブックレビュー:ケータイサイトのレイアウト Read more..2010/2/16 火曜日 Posted in ブックレビュー | No Comments »
著者の津田様よりご献本いただきました。 ありがとうございます。 レビューを書かせていただきたいと思います。 → Amazon モバイルデザインアーカイブの本。Ver.2.0 (携帯Webコレクション) [www.amazon.co.jp] 「モバイルデザインアーカイブの本。Ver.2.0 携帯Webコレクション」は、昨年発売された「モバイルデザインアーカイブの本」の続編です。 → そのときのレビューはこちら 今回は前巻よりも12サイト多い、計126サイトのキャプチャが収録されています。 (もちろん収録サイトに重複はありません) 内容としてはこちらのケータイサイトデザインを紹介するサイト「モバイルデザインアーカイブ」が、書籍になったという位置づけで、スクリーンキャプチャ集という感じです。 → モバイルデザインアーカイブ トップ [mobiledesignarchive.jp] 前巻の時もそうでしたが、今回もamazonではさっそく品切れ状態となっているようですね、本書の人気のほどが伺えます。 使い方としては、サイトのデザイン作成を行う場合に、参考にしたいデザインのサイトを探したり、クライアントとの打ち合わせでイメージを掴む、といった形になると思います。 サイトのデザインを考える際の打ち合わせで、みんなで小さなケータイの画面を覗き込んで打ち合わせする、といった状態になったりしなくても済むのは嬉しいですね。 掲載サイト数も増えて、かつフルカラーなのにも関わらず、1600円という安価なお値段も助かるところです。 ケータイサイト構築にかかわる方であれば、即購入で後悔のない一冊といえるのではないでしょうか。 関連: ブックレビュー:「ケータイ白書2010」 – プレゼン資料や企画書の作成に欠かせない一冊 ブックレビュー:ケータイサイトのレイアウト ブックレビュー:Linux-DB システム構築/運用入門 Read more..2009/12/21 月曜日 Posted in ブックレビュー | No Comments »
今年もこの本が出る季節となりました。 「ケータイ白書2010」のブックレビューです。 → amazon ケータイ白書2010 [amazon.co.jp] 「ケータイ白書」は2005年から、年に1回毎年冬に発売されている、ケータイ業界に関わる人にとっては定番の本です。 その年のケータイ業界のトレンドや動向を分析し、その結果がグラフや図表にまとめられています。 今年の動向としては、やはりスマートフォンの台頭があげられるようで、iPhoneやAndroid端末について大きく取り上げられているようです。 詳しい内容や目次については、データの調査元でもあるこちらのサイトに掲載されています。 → インプレス R&D 『ケータイ白書2010』を12 月3日に発刊 [impressrd.jp] → impress Direct:ケータイ白書2010 [direct.ips.co.jp] この本の良いところは、業界の動向が詳細なデータやグラフと共に多数掲載されているところです。 プレゼン資料や企画書などを作る際に、これらの数値的な裏づけは必ず必要になってきます。 7,140円と価格はかなり高いのですが、技術職の方が動向を分析するのにはもちろん、営業・企画の方にとっても1年間使い倒せる本です。 モバイル関係の仕事をされている方にとっては、買っておいて損の無い1冊だと思います。 関連: ブックレビュー:ケータイサイトのレイアウト ブックレビュー:Linux-DB システム構築/運用入門 ブックレビュー:携帯サイト構築バイブル Read more..2009/12/4 金曜日 Posted in ブックレビュー | No Comments »
先日こちらの書籍をネットで購入しましたのでレビューを書きたいと思います。 → Amazon ケータイサイトのレイアウト 企業・キャンペーン・サービス・ブランディング……240pxのデザインテクニック [amazon.co.jp] こちらの書籍「ケータイサイトのレイアウト」は、ケータイサイトのキャプチャを集めた書籍です。 同様のコンセプトの書籍には、先日レビューを書かせていただいた「携帯Webコレクション モバイルデザインアーカイブの本。」があります。 内容も構成もほぼ近い感じですね。 「FOOD & DRINKS」、「BEAUTY & HEALTH」、「GOODS & INFORMATION」の3つの章にわかれており、計60個のサイトが多くのキャプチャ画像付きで紹介されています。 デザインのポイント、配色のポイントなどは何点かの解説は書かれているものの、基本的にはキャプチャを載せただけのシンプルなページ構成になっています。 本書の一番のメリットはデザインカタログのように顧客に見せて、打ち合わせで使えるところです。 従来は顧客の要求するイメージを把握するのはかなり大変な作業でしたが、この本があればこちらに掲載されているサイトの中からイメージに近いものを選んで貰い、固めていくことができます。 実際に顧客に接する営業職の方やデザイナーの方にお勧めしたい一冊です。 関連: ブックレビュー:Linux-DB システム構築/運用入門 ブックレビュー:携帯サイト構築バイブル ブックレビュー:携帯Webコレクション モバイルデザインアーカイブの本。 Read more..2009/10/16 金曜日 Posted in ブックレビュー | No Comments »
今回はケータイとは直接関係ありませんが、先日購入したDBについての書籍のレビューを書きたいと思います。 ケータイと関係ないとはいっても、全くそういうわけでもなく、ケータイサイトはPCよりもアクセスが集中するケースも多く、ページ遷移も頻繁で、その結果DBの負荷も大きくなりがちです。 パフォーマンスを意識したサイト作成は、必須の技術とも言えるでしょう。 今回ご紹介するのは、そのような技術を身に付けたい方にとってとても役立つ一冊です。 → Amazon Linux-DB システム構築/運用入門 [amazon.co.jp] 結論から言うと、本書はかなりの良書だと思います。 MySQLのDB構築・設計に関わる方であれば、絶対に目を通しておいて損の無いといえる内容となっています。 Amazonでは評価の★がついていませんでしたので、実際に本屋で中身を見てみてから購入したのですが、これは買ってよかったです。 (後ほどamazonの方にもレビューを書いておきたいと思います) 目次は次のようになっています。 Chapter 01 論理ボリュームマネージャ(LVM)を活用する Chapter 02 Heartbeatによるクラスタ環境の構築 Chapter 03 DRBDによるネットワークミラーリング(前編) Chapter 04 DRBDによるネットワークミラーリング(後編) Chapter 05 高可用サーバーの構築 Chapter 06 現場で使われる高可用構成 Chapter 07 DBサーバーのパフォーマンス概論 Chapter 08 インデックスのチューニング(前編) Chapter 09 インデックスのチューニング(後編) Chapter 10 DBサーバーのハードウェア選定 Chapter 11 SSDの効果とアプリケーションへの影響 Chapter 12 メモリ管理とスワップ領域の制御 Chapter 13 ファイルシステムとI/Oスケジューラ Chapter 14 Linux-DBサーバーにおける負荷テストの心得 コラム ※詳細な目次はこちらに記載されています。 → SE shop.com Linux-DB システム構築/運用入門 [seshop.com] 本書は、DBマガジンの連載「Linux-DB システム構築入門」が、今年の9月に書籍としてまとめられたものです。 Linux-DBシステムという題名になっていますが、特にLinuxに特化した内容というわけではありません。 BSDやSolarisなどにも十分に応用可能です。 また、DBとやや抽象的な題名にもなっていますが、ほぼMySQLをターゲットに書かれていると思って間違いありません。 内容は、どの章もかなり深いところまで突っ込まれており、現場のノウハウが詰まっています。 特に2章に渡って書かれたインデックスのチューニングについては、SQLを使うプログラマにとって必見です。 絞込みやソートなどの際に、どのようなメカニズムでインデックスが利用されるかといった点にポイントがおかれて書かれており、内部構造の理解につながります。 自分がDBについてまだまだ理解していなかったことを思い知らされる内容でした。 Heartbeatを使ったクラスタの構築などの高可用性に関する章も充実してますので(むしろそちらの内容がメイン?)、インフラ屋さんにとっても役に立つと思います。 また、SSDを使った場合の効果など、新し目の話題も載っているのが嬉しいですね。 このように入門という名前は付いているものの、かなり深い内容で満足度は高いと思います。 私は今やっている仕事で負荷に悩まされていたため、大変ためになりました。 これでパフォーマンスアップは確実です(笑) 全体として偏った内容の記述もなく、顧客の求める高可用性やパフォーマンスをいかに実現するかについて、バランスよく解説されています。 (著者は普段はMySQLのコンサルティング業務に就かれているとの記述があり、納得しました) プログラマーの方もサーバ管理者の方も、データベースを触るお仕事につかれている方は、読んでおいて損の無い一冊だと思います。 関連: ブックレビュー:携帯サイト構築バイブル ブックレビュー:携帯Webコレクション モバイルデザインアーカイブの本。 ブックレビュー: Flash Liteで作る携帯コンテンツ実践教科書 Read more..