ブックレビュー:mixiアプリをつくろう!OpenSocialで学ぶソーシャルアプリ
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今回はモバイルと直接あるような、無いようなという感じですが、OpenSocialに関する本をご紹介させていただきます。

著者はフォーラムなどによく書き込みを行ってくれるkanbeさんです。

発売日に購入していたのですが、GWなどで更新を休ませていただいていたため、紹介が遅れてしまいました。
そのため発売から少したってしまいましたが、レビューを書かせていただきたいと思います。

 

→ amazon mixiアプリをつくろう!OpenSocialで学ぶソーシャルアプリ

 

本書「mixiアプリをつくろう!OpenSocialで学ぶソーシャルアプリ」は、おそらく初となるmixiアプリ解説書です。

mixiアプリの開発にはOpenSocialを利用しなくてはなりません。
しかしmixi上にある情報は微妙に中途半端だったり、検索で調べようとしてもまとまった情報がなかなかありませんでした。

私も仕事でmixiアプリを行っていたので、このあたり非常に苦しんだところだったのですが、本書のように信頼できる情報がまとめて取得できるのは嬉しいですね。

 

目次は次のようになっています。

  • Chapter01 OpenSocialの基本を理解し、アプリを企画しよう
  • Chapter02 開発環境を整えよう
  • Chapter03 基本構成の理解とアレンジ
  • Chapter04 SNSと融合したアプリ作り
  • Chapter05 外部サーバを利用しよう
  • Chapter06 ソーシャルグラフの活用
  • Chapter07 外部サービスと連携したマッシュアップ
  • Chapter08 ソーシャルゲームの開発
  • Chapter09 モバイル版mixiアプリの開発
  • Chapter10 実践アプリ運用

 

導入部は具体的な技術解説ではなく、ソーシャルアプリとは何かといった点や、近年の動向などについて解説されており、ソーシャルアプリ初心者の方でも比較的すんなりと入っていけると思います。

2章以降はサンプルコード付きの具体的な解説に入っていくのですが、これはいいなと感じたのは「アプリ開発お勧めテンプレート」です。

mixiアプリの開発で誰もがまず最初に詰まるのがGadgetXMLの記述です。
何を書いていいかわからず、見よう見まねで書いてみても本当にこれで正しいのかと不安になりながら書いていく部分だと思いますので、これは非常に便利だと思います。
この部分だけで本書を買う価値があるといってもいいくらいだと思います。

 

7章はAPIを使った他サービスとの連携などにも触れられており、実践的な内容になっています。

また9章ではページ数は少ないもののモバイル版mixiの開発についても触れられています。

モバイル版ソーシャルアプリの開発は、これまた情報が少なく苦労するところです。
ただモバイル版mixiの技術情報は、現状開発パートナーにしか公開されておらず、完全にオープンなものではありませんので、恐らくこの程度の情報しか載せられなかったのだと思います。
少し残念なところではありますが仕方がないのかもしれませんね。

なお当サイトのらくらくケータイコンバーターの情報も少しだけ掲載されていました。ありがとうございます、うれしいです。

 

本書はmixiアプリ初心者の方にとってはもちろん、既に開発を行っている自分にとっても有用な情報が詰まっていると感じました。

ソーシャルアプリ開発に関わる方にとっては、必携の一冊になるのではないでしょうか。

 

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