端末IDを設定でき、ケータイサイトの開発に便利なFirefoxアドオン「Modify Headers」
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2008/4/17 木曜日 matsui Posted in ソフト紹介 5 Comments »

本日は、ケータイサイトの開発に便利なFirefoxアドオン「Modify Headers」をご紹介します。

ケータイ向け開発を行っていると、ログイン部分のプログラム作成などで、端末IDを取得したいケースがあります。
エミュレータには端末ID出力のための機能がついていたりするのですが、そのためにいちいちエミュレータから操作するのは面倒です。

「Modify Headers」を使うことで、HTTPヘッダを指定の通りに書き換えることができるため、携帯電話になりすまし端末IDを出力することができます。

→ FireFox Add-ons Modify Headers [mozilla.org]

 

インストールは上記のページ内から行えます。
インストールが完了すると「ツール」メニュー内に、「Modify Headers」というメニューが追加されますので、そこから設定を行うことが出来ます。

ドコモのiモードIDであれば、「X-DCMGUID」に適当な7桁の英数字を、
auのサブスクライバIDであれば、「X-UP-SUBNO」に「14桁の数字_xx.ezweb.ne.jp」をセットしてやればOKです。

20080417_modify_headers.png

※Modify Headersは、デフォルトでは上記のウィンドウを開いていないと、ヘッダ書き換えの動作をしないようなので注意してください。(Configurationから設定できます)

 

なお、ドコモのutn認証や、ソフトバンクのシリアルIDの場合は、値がユーザエージェントに出力されるので、以前にご紹介した、「User Agent Switcher」を使うと便利です。

→ PCからケータイのユーザエージェントを詐称するには(Firefox編)

 

関連:



携帯向け自動変換用Apacheモジュール「mod_chxj」が0.10系にバージョンアップ
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2008/4/15 火曜日 matsui Posted in サーバ, ソフト紹介 No Comments »

以前ご紹介したことのある、携帯電話向けに絵文字や画像の変換を行ってくれるApacheモジュール「mod_chxj」ですが、4/10付けで0.10.3にバージョンアップしているようです。

→ SourceForge.JP mod_chxj本家 [sourceforge.jp]

→ SouceForge.jp 今月のプロジェクト 2008年4月 – mod_chxj開発者インタビュー [sourceforge.jp]

→ Devel::Bayside 携帯向け Apache モジュールの本命 mod_chxj [hatena.ne.jp]

 

mod_chxjは、ユーザエージェントから機種を判断し、絵文字やHTML、画像などを自動で変換してくれたり、クッキー非対応のDoCoMo端末のクッキーをエミュレートしてくれたりするApacheモジュールです。

2006年の夏頃から更新がなかったため、てっきりもうメンテナンスされていないと勝手に思いこんでいたのですが、この4月に0.10.x系がリリースされ、ここ最近は頻繁にバージョンアップされているようです。

0.10.x系のインストールはまだ試していませんが、以前のバージョンのインストール方法はこちらにまとめてあります。
恐らくそう変わらずインストールできるのではないかと思います。

→ 絵文字や画像の自動変換を行ってくれるApacheモジュール「mod_chxj」を使ってみました(インストール編)

 

キャリア個別の変換をApacheモジュールにまかせてしまうというのは、速度面や開発負荷の軽減の意味からも、あるべき姿だと思います。

.htaccess等で変換のオン・オフを切り替えられますので、他のPCコンテンツとの同居も簡単に行えますし、安定度と実績さえ示されれば、今後爆発的に普及することも考えられます。
これは期待大ですね。

 

関連:



「Google Static Maps API」を使って携帯でGoogleマップを表示する
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2008/2/26 火曜日 matsui Posted in ソフト紹介 19 Comments »

先日公開された「Google Static Maps API」を使って、ケータイ上でGoogleMapを表示してみたいと思います。

「Google Static Maps API」とは、一言でいうと動かないGoogleMapで、JavaScriptではなく静止画で地図を表示するためのAPIです。
画像で地図を表示するので、ケータイからでも問題なく表示できます。

使い方は簡単で、imgタグの引数に必要なパラメータをつければOKです。
GoogleChartと違ってGIF画像で提供されるため、どの機種でもほぼ問題なく表示できます。
ただし、GIF画像を見れない機種(3G以前のソフトバンク端末など)では表示できません。

 

パラーメータの説明は次の通りです。

http://maps.google.com/staticmap?
center=[中心の緯度],[中心の経度]
&zoom=[ズームレベル]
&size=[画像の横幅]x[画像の高さ]
&maptype=[mobile or roadmap]
&markers=[マーカーの緯度],[マーカーの経度],[色][アルファベット]
&key=[APIキー(GoogleMapと共通)]

ケータイから使うならmaptypeは「mobile」で良いようです。
マーカーの色と表示したいアルファベットの間にはカンマはいらないことに注意してください。
また「%7C」で区切ることで複数マーカーが使えるようです。

具体例としては次の通りです。

<img src="http://maps.google.com/staticmap?center=43.068527,141.350806
&zoom=15&size=220x220&maptype=mobile&markers=43.068367,141.347646,
redy%7C43.067402,141.352697,blueb&key=[APIキー]" />

※実際には一行で入力

表示例:
google_staticmap.gif

公式なAPIリファレンスはこちらにあります。
→ Google Code Google Static Maps API [google.com]

 

GooleMapをケータイから表示するには、利用規約などの問題もあり、色々と悩みが多かったのですが、これでひとまず解決といったところでしょうか。

画面を動かせないので一見地味ですが、地図の表示位置はパラメータで自由に変更できるため、カーソルボタンを用意して、緯度・経度を少しずつずらしてやれば、スクロールしたりズームしたり出来る地図を表示できるはずです。

ただ、制限事項として1ユーザ(1IPアドレス)当たり、表示は1日1000種類の画像までという制限(※原文によると「1000 unique image requests per user per day」)があるようですので、上記のような使い方だと、あまりアクセスが多いサイトでは利用できません。
通常の静止画を貼る使い方であれば、この制限が問題になることはないでしょう。

早く携帯用のAPIが公開されて、ケータイでも自由に動かせるGoogleMapを使えるようになるといいですね。

 

関連:



PHPの絵文字変換ライブラリ「MobilePictogramConverter」が1.2.0にバージョンアップ
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2008/1/31 木曜日 matsui Posted in PHP, ソフト紹介 No Comments »

以前ご紹介させていただいた、PHPで作られた3キャリア対応絵文字変換ライブラリ「MobilePictogramConverter」が、2008/1/30付けで1.2.0にバージョンアップしたようです。

→ PHPとか MobilePictogramConverter 1.2.0 リリースのお知らせ [hatena.ne.jp]

 

2ヶ月半ぶりのバージョンアップとなり、主な内容は、

変更

  1. ライセンスをLGPLからMITへ変更
  2. 各絵文字変換ロジックを大幅に変更

修正

  1. i-mode絵文字を変換する際に発生していたエラーを修正
  2. EZweb絵文字を変換する際に、一部マルチバイト文字が絵文字と誤判断されていたバグを修正

とのことです。
バグ修正も含んでいるので、利用している方は早めにバージョンアップした方が良さそうです。
また、ライセンスがMITライセンスになったことで、仕事にも使いやすくなりましたね。

上記の開発Blogには作者のコメントも載っており、
「本年度もMPCの開発はガツガツ進めて行きます。」
とのことですから、期待しましょう。

 

関連:



キャリア情報の更新をチェックするの便利なFirefoxアドオン「Page Update Checker」
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2007/11/22 木曜日 matsui Posted in ソフト紹介 No Comments »

携帯サイトを運営する上で、キャリア公式情報の定期チェックは欠かせません。
IPアドレス帯域の変更、新機種の発売、新しい技術情報の公開、などなどを定期的にチェックしないといけないからです。
特にIPアドレス帯域は、「ケータイからのみアクセス許可」としている場合、アクセスできないユーザが出てきてしまうので、毎日チェックしなければならず、かなり大変です。

今回はそんな手間を軽減するFirefoxアドオンをご紹介します。

 

「Page Update Checker」は、ページの更新がないかを定期的にチェックしてくれるFirefoxアドオンです。
当然Firefoxが立ち上げないとチェックはかかりませんが、普通の人であれば、ブラウザを立ち上げない日などないでしょう。

ダウンロード&インストールはこちらから行えます。

→ Firefox Add-ons Page Update Checker

上記ページ中央の「インストール」ボタンを押すと、アドオンインストール用のウィンドウが開き、インストールが行えます。
なお、記事執筆時現在の最新バージョンは0.3.1です。

 

インストールが完了すると、「ツール」メニューに「更新の監視」というメニューが追加されますので、こちらを「監視したいページを表示した状態」で選択しましょう。

updatechk1.gif

下記はiモードのIPアドレス情報のページを、チェック対象にしようとしている例です。

updatechk2.gif

ここでチェック間隔やチェッカーの種類を変更できます。
チェッカーはJavaScriptで動作しており、変更することでチェックの挙動を変えることが出来ます。
バナーがある場合などは、ここでチェックの例外として登録することもできます。

ですが、各キャリアのページはシンプルな作りのため、Basicでほぼ問題なく動作するようです。

なお、キャリア各社のIPアドレス情報のURLは下記の通りです。