ブックレビュー:mixiアプリをつくろう!OpenSocialで学ぶソーシャルアプリ
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2010/5/14 金曜日 matsui Posted in ブックレビュー 1 Comment »

今回はモバイルと直接あるような、無いようなという感じですが、OpenSocialに関する本をご紹介させていただきます。

著者はフォーラムなどによく書き込みを行ってくれるkanbeさんです。

発売日に購入していたのですが、GWなどで更新を休ませていただいていたため、紹介が遅れてしまいました。
そのため発売から少したってしまいましたが、レビューを書かせていただきたいと思います。

 

→ amazon mixiアプリをつくろう!OpenSocialで学ぶソーシャルアプリ

 

本書「mixiアプリをつくろう!OpenSocialで学ぶソーシャルアプリ」は、おそらく初となるmixiアプリ解説書です。

mixiアプリの開発にはOpenSocialを利用しなくてはなりません。
しかしmixi上にある情報は微妙に中途半端だったり、検索で調べようとしてもまとまった情報がなかなかありませんでした。

私も仕事でmixiアプリを行っていたので、このあたり非常に苦しんだところだったのですが、本書のように信頼できる情報がまとめて取得できるのは嬉しいですね。

 

目次は次のようになっています。

  • Chapter01 OpenSocialの基本を理解し、アプリを企画しよう
  • Chapter02 開発環境を整えよう
  • Chapter03 基本構成の理解とアレンジ
  • Chapter04 SNSと融合したアプリ作り
  • Chapter05 外部サーバを利用しよう
  • Chapter06 ソーシャルグラフの活用
  • Chapter07 外部サービスと連携したマッシュアップ
  • Chapter08 ソーシャルゲームの開発
  • Chapter09 モバイル版mixiアプリの開発
  • Chapter10 実践アプリ運用

 

導入部は具体的な技術解説ではなく、ソーシャルアプリとは何かといった点や、近年の動向などについて解説されており、ソーシャルアプリ初心者の方でも比較的すんなりと入っていけると思います。

2章以降はサンプルコード付きの具体的な解説に入っていくのですが、これはいいなと感じたのは「アプリ開発お勧めテンプレート」です。

mixiアプリの開発で誰もがまず最初に詰まるのがGadgetXMLの記述です。
何を書いていいかわからず、見よう見まねで書いてみても本当にこれで正しいのかと不安になりながら書いていく部分だと思いますので、これは非常に便利だと思います。
この部分だけで本書を買う価値があるといってもいいくらいだと思います。

 

7章はAPIを使った他サービスとの連携などにも触れられており、実践的な内容になっています。

また9章ではページ数は少ないもののモバイル版mixiの開発についても触れられています。

モバイル版ソーシャルアプリの開発は、これまた情報が少なく苦労するところです。
ただモバイル版mixiの技術情報は、現状開発パートナーにしか公開されておらず、完全にオープンなものではありませんので、恐らくこの程度の情報しか載せられなかったのだと思います。
少し残念なところではありますが仕方がないのかもしれませんね。

なお当サイトのらくらくケータイコンバーターの情報も少しだけ掲載されていました。ありがとうございます、うれしいです。

 

本書はmixiアプリ初心者の方にとってはもちろん、既に開発を行っている自分にとっても有用な情報が詰まっていると感じました。

ソーシャルアプリ開発に関わる方にとっては、必携の一冊になるのではないでしょうか。

 

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ブックレビュー:Ruby on Rails携帯サイト開発技法
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2010/5/13 木曜日 matsui Posted in ブックレビュー 1 Comment »

著者の一人であるtmty.jpの富田さんからご献本いただきました。
ありがとうございます。

4月末頃に戴いていたのですが、GWなどの関係もありタイミングを外してしまいました。
すっかり遅くなってしまいましたが、レビュー記事を書かせていただきたいと思います。

 

→ Amazon Ruby on Rails携帯サイト開発技法 [amazon.co.jp]

 

本書「Ruby on Rails携帯サイト開発技法」は、その名の通りRuby on Railsを使って携帯サイトを開発するための解説書で、伊藤祐策氏、富田陽介氏、三上喜之氏、3人の共著となっています。

 

目次は次の通りです。

  • 第1章 携帯サイト開発の準備
  • 第2章 Ruby on Rails+jpmobileによる携帯サイト入門
  • 第3章 携帯サイトにおける文字と絵文字の扱い
  • 第4章 位置情報の活用
  • 第5章 メールを利用したアプリケーション
  • 第6章 HTMLメールを利用したアプリケーション
  • 第7章 Flash Liteを利用したアプリケーション
  • 第8章 jpmobileを使ったセッション管理と携帯サイト
  • 第9章 外部モジュールに頼らない携帯サイトの実装

 

jpmobileを使った携帯サイトの構築を軸に、絵文字や位置情報、メールやFlash Liteなど携帯サイト開発に必要な事柄が網羅されています。

逆に機種やキャリアなどに依存したtipsや、3キャリア対応テクニックの類にはあまり触れられていないようで、あくまでそのあたりはライブラリに任せて、プログラムに関する内容をしっかりと解説していくというスタンスのようです。

7章ではFlash Liteの動的生成など、他書ではあまり触れられていない内容についても解説されており、実践的な内容だといえると思います。

 

私が一番興味を引かれたのが9章で、「外部モジュールに頼らない携帯サイトの実装(jpmobileを使わない選択)」と題して、jpmobileに依存しない形で、携帯サイトを実装するテクニックが紹介されています。

タイトルから想像していた内容と違い、このような章があることはある意味驚きだったのですが、中を見てみるとかなり濃い内容になっており面白いです。
携帯向けライブラリの中身がどのように実装されているかに興味のある方は必見だと思います。

 

jpmobileをどんどん活用して楽をしたいという初心者の方にとっても、携帯向けライブラリの中身でどのような処理が行われているか知りたいという上級者の方にとっても、どちらにも役立ち、かつステップアップしながら読んでいける良い本だと思います。

Ruby使いの方はぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。

 

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ブックレビュー:モバイルデザインアーカイブの本。Ver.2.0
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2010/2/16 火曜日 matsui Posted in ブックレビュー No Comments »

著者の津田様よりご献本いただきました。
ありがとうございます。
レビューを書かせていただきたいと思います。

 

→ Amazon モバイルデザインアーカイブの本。Ver.2.0 (携帯Webコレクション) [www.amazon.co.jp]

 

「モバイルデザインアーカイブの本。Ver.2.0 携帯Webコレクション」は、昨年発売された「モバイルデザインアーカイブの本」の続編です。 → そのときのレビューはこちら

 

今回は前巻よりも12サイト多い、計126サイトのキャプチャが収録されています。
(もちろん収録サイトに重複はありません)

内容としてはこちらのケータイサイトデザインを紹介するサイト「モバイルデザインアーカイブ」が、書籍になったという位置づけで、スクリーンキャプチャ集という感じです。

→ モバイルデザインアーカイブ トップ [mobiledesignarchive.jp]

 

前巻の時もそうでしたが、今回もamazonではさっそく品切れ状態となっているようですね、本書の人気のほどが伺えます。

使い方としては、サイトのデザイン作成を行う場合に、参考にしたいデザインのサイトを探したり、クライアントとの打ち合わせでイメージを掴む、といった形になると思います。

サイトのデザインを考える際の打ち合わせで、みんなで小さなケータイの画面を覗き込んで打ち合わせする、といった状態になったりしなくても済むのは嬉しいですね。

 

掲載サイト数も増えて、かつフルカラーなのにも関わらず、1600円という安価なお値段も助かるところです。

ケータイサイト構築にかかわる方であれば、即購入で後悔のない一冊といえるのではないでしょうか。

 

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ブックレビュー:「ケータイ白書2010」 – プレゼン資料や企画書の作成に欠かせない一冊
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2009/12/21 月曜日 matsui Posted in ブックレビュー No Comments »

今年もこの本が出る季節となりました。
「ケータイ白書2010」のブックレビューです。

ケータイ白書2010

→ amazon ケータイ白書2010 [amazon.co.jp]

 

「ケータイ白書」は2005年から、年に1回毎年冬に発売されている、ケータイ業界に関わる人にとっては定番の本です。

その年のケータイ業界のトレンドや動向を分析し、その結果がグラフや図表にまとめられています。

 

今年の動向としては、やはりスマートフォンの台頭があげられるようで、iPhoneやAndroid端末について大きく取り上げられているようです。

詳しい内容や目次については、データの調査元でもあるこちらのサイトに掲載されています。

→ インプレス R&D 『ケータイ白書2010』を12 月3日に発刊 [impressrd.jp]

→ impress Direct:ケータイ白書2010 [direct.ips.co.jp]

 

この本の良いところは、業界の動向が詳細なデータやグラフと共に多数掲載されているところです。

プレゼン資料や企画書などを作る際に、これらの数値的な裏づけは必ず必要になってきます。

7,140円と価格はかなり高いのですが、技術職の方が動向を分析するのにはもちろん、営業・企画の方にとっても1年間使い倒せる本です。

モバイル関係の仕事をされている方にとっては、買っておいて損の無い1冊だと思います。

 

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ブックレビュー:ケータイサイトのレイアウト
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2009/12/4 金曜日 matsui Posted in ブックレビュー No Comments »

先日こちらの書籍をネットで購入しましたのでレビューを書きたいと思います。

→ Amazon ケータイサイトのレイアウト 企業・キャンペーン・サービス・ブランディング……240pxのデザインテクニック [amazon.co.jp]

 

こちらの書籍「ケータイサイトのレイアウト」は、ケータイサイトのキャプチャを集めた書籍です。

同様のコンセプトの書籍には、先日レビューを書かせていただいた「携帯Webコレクション モバイルデザインアーカイブの本。」があります。
内容も構成もほぼ近い感じですね。

 

「FOOD & DRINKS」、「BEAUTY & HEALTH」、「GOODS & INFORMATION」の3つの章にわかれており、計60個のサイトが多くのキャプチャ画像付きで紹介されています。

デザインのポイント、配色のポイントなどは何点かの解説は書かれているものの、基本的にはキャプチャを載せただけのシンプルなページ構成になっています。

 

本書の一番のメリットはデザインカタログのように顧客に見せて、打ち合わせで使えるところです。

従来は顧客の要求するイメージを把握するのはかなり大変な作業でしたが、この本があればこちらに掲載されているサイトの中からイメージに近いものを選んで貰い、固めていくことができます。

実際に顧客に接する営業職の方やデザイナーの方にお勧めしたい一冊です。

 

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